埼玉県秩父横瀬町にある「武甲キャンプ場」は、秩父の大自然に囲まれた川と緑のあるキャンプ場です。
武甲キャンプ場までの道中には、サイクリストに人気な飯能・名栗エリアもあるため、都内からの自転車ツーリングキャンプにおすすめです。
また、武甲キャンプ場には、武甲温泉が隣接しているため、サウナ好きにも一押しです。
この記事では、自転車×キャンプ×サウナの体験をもとに、武甲キャンプ場のおすすめポイントや自転車ツーリングで絶対に行くべき理由を解説していきます。
自転車ツーリングはキャンプがおすすめ?初心者向けに必要な準備と当日の流れを解説!
秩父・横瀬町にある武甲キャンプ場ってどんなところ?
武甲キャンプ場は大きく5つの特徴があります。
・オートキャンプ場に温泉が隣接
・ツーリング・ソロキャンプ組にも人気
・川と森のロケーションで林間サイト
・キャンプ場施設は初心者向けだが、一部難点あり
・ソロキャンプ2,000円でコスパが良い
特徴①オートキャンプ場に温泉が隣接
武甲キャンプ場は、埼玉県秩父・横瀬町にある、車の乗り入れ可能なオートキャンプ場です。キャンプ場のすぐ隣には秩父湯元「武甲温泉」があり、キャンプのついでに温泉も満喫することができます。
特徴②ツーリング・ソロキャンプ組にも人気
都内から秩父を結ぶ飯能・名栗エリアは、自転車乗りやライダーに人気のツーリングスポットであるため、ソロキャンプ組もかなり多いのが特徴です。なかには、自転車キャンプで5回目という人もいるほど、リピーターが多く人気を誇ります。
特徴③川と森のロケーションで林間サイト
付近には横瀬川が流れており、秩父の清流と森を感じることができます。サイトは林間タイプで各サイトに木が立ち並んでいるのが特徴です。
特徴④キャンプ場施設は初心者向け&一部気になる点あり
武甲キャンプ場は施設も充実しており初心者向けです。ただし、一部気になる点もあるため各施設ごとに紹介していきます。
管理棟
武甲キャンプ場入り口には、受付の管理棟があります。管理棟内には、薪や炭の販売、道具の一部レンタルもあります。(薪と炭は1,300円でかなりボリュームがあります)受付時間は9:00~17:00までです。17時以降は武甲温泉でも受け付けているため、万が一のときも安心です。※21時まで
炊事場・トイレ・ゴミ捨て場
炊事場とトイレは管理棟の裏にあります。
ただ一箇所にしかないため、タイミングによっては混雑が予想されるのと、サイトから炊事場・トイレまでに距離があるのが難点です。清潔感でいうと普通です。(トイレは和式)
炊事場に石鹸や洗剤はありません。スポンジは少し置いてありますが、あまり綺麗とは言えないため持参するのが良いでしょう。
ゴミは捨てることができるため、自転車乗りにも安心です。
サイト
サイトは区画サイトで計60サイトあります。
各サイトはロープできちんと区分けされています。ただし、サイトの立地上、隣同士の距離が近く感じるかもしれません。距離が近い分、キャンプ初心者にとっては、お隣同士での道具の貸し借りもしやすい環境化のため、その点は安心です。
地面
地面は芝と土の場所があります。武甲キャンプ場の難点は地面に石が埋め込まれていることです。そのため、ペグが刺さりません。鉄製のペグを使用することと、ハンマーは必ず持参、もしくは管理棟で借りる(レンタル100円)ことをおすすめします。
周辺施設
スーパーやコンビニは秩父方面に2kmほど離れた場所にあります。「ウニクス秩父」という大きなショッピングモールにスーパーのヤオコー、ダイソー、ドラックストアなど非常に充実しているため、買い物には困りません。
予約
予約は電話でもWebのどちらでもOKです。Webの場合は後日メールが送られてくるため、そのメールをもって予約完了となりますので、申込み時点で予約完了ではないため注意。Webサイトのお知らせ欄に予約状況が更新されているケースもあるため、チェックしてから予約するようにしましょう。
すぐに予約の空き状況を確認したい方は電話でお問い合わせした方が確実です。
電話受付時間8:00~20:00
特徴⑤ソロキャンプ2,000円でコスパが良い
上述の通り、武甲キャンプ場は土地柄、自転車乗りやライダーに人気のエリアにあります。そのため、ソロキャンパーも多いのが特徴なのですが、価格も一人2,000円と大変お手軽です。リピーターが多いのも納得です。
最低限の設備も整っている上に、温泉も隣接していることから(入浴料は別途料金かかる)、コスパの良いキャンプ場と言えるでしょう。
では次に、なぜ、自転車キャンプで武甲キャンプ場をおすすめするのか、自転車キャンパーの視点でその理由を解説していきます。
自転車ツーリングで武甲キャンプ場をおすすめする理由
自転車×キャンプ×サウナを1日で満喫できるのが、最大のおすすめポイントです。
・飯能~名栗~秩父エリアの森林浴ライドが気持ち良い
・峠ありで自転車ツーリングのしがいがある
・キャンプ場内にある武甲温泉でゆっくり休憩できる
・周辺施設も充実&林間サイトでのんびりできる
おすすめ①飯能~名栗~秩父エリアの森林浴ライドが気持ち良い
秩父までの道中には、サイクリストに人気のスポット飯能・名栗エリアを通ります。
都内から飯能までの「街」から抜け、飯能から秩父にかけては「森」に突入します。
飯能から先は一気に森を感じることができ、森林浴ライドを楽しめます。サイクリング中に浴びる森の空気は格別です。飯能・名栗エリアが癖になるほど、気持ち良いライドを体験できるでしょう。
おすすめ②峠ありで自転車ツーリングのしがいがある
武甲キャンプ場まで行くときに一番苦戦するのが峠です。53号の名栗経由で行く場合、道中には飯能と秩父を結ぶ伊豆ヶ岳に位置する「山伏峠」があります。
標高は606mで峠の長さは約4.3km。終盤にかけてかなり急勾配な箇所もあるため注意。
特に自転車キャンプの場合は、テントやタープなどを積載して自転車の重量が重くなっているため、手ぶらの状態よりもキツくなることを覚悟して登りましょう。僕は45Lのバックパックも背負って挑戦したため、途中は終始歩きました。
峠の登りは身体に負荷がかかりますが、峠の下り、ダウンヒルは最高です。森林浴を感じながら299号の正丸トンネルとぶつかる出口まで一気に向かいます。終盤にアップダウンの激しい峠があることは、自転車ツーリングのしがいもあり、峠好きにはたまらないでしょう。
▽参考「山伏峠」について
https://hillclimblist.com/route/saitama_yamabushi/
おすすめ③キャンプ場内にある武甲温泉でゆっくり休憩できる
武甲キャンプ場の最大の特徴は、キャンプ場内に武甲温泉があることです。自転車ツーリングで疲れ切った身体は武甲温泉でしっかり癒やしましょう。入浴料は平日700円/休日900円です。キャンプ場を利用している場合は、当日限定で100円引きクーポンがもらえます。
秩父湯元名物の炭酸泉や単純硫黄温泉の露天風呂にジェットバス、サウナを完備した美肌の湯があります。血液の循環を良くする炭酸泉があるのは嬉しいポイントです。サウナは100℃近くですが、水風呂の温度は体感18℃~で少しぬるめです。
外には、自然を満喫できる開放的な露天風呂があります。ベンチもあり外気浴も可能です。外のスペースが広々しているため、時間を忘れてしまうほど、ゆったり過ごすことができます。自転車ツーリング終わりの整いに最適な温泉です。
館内は休憩スペースをはじめ、とても広々しています。
そして、武甲温泉の醍醐味、食事。メニューも豊富で秩父の名物を食べることができます。
「豚みそ丼」や「みそポテト」がおすすめです。
【武甲温泉】
住所:埼玉県 秩父郡横瀬町 横瀬4628-3
電話:0494-25-5151
営業時間: 10:00~22:00/年中無休
料金:平日700円/休日900円
公式サイト:http://www.buko-onsen.co.jp/
おすすめ④周辺施設も充実&林間サイトでのんびりできる
武甲キャンプ場の周辺は秩父駅が近いということもあり、他キャンプ場に比較し、栄えています。武甲キャンプ場から2kmほど離れた場所には、「ウニクス秩父」というショッピングモールがあります。スーパーからダイソー、ドラックストアなどなど、買い物には困らないでしょう。自転車キャンプは荷物の量が難点ですが、現地で調達できるものは、当日購入するのも一つの手です。
キャンプ場に戻るとそこには林間サイトが広がっています。割合でいうと家族や友人グループが多い印象ですが、他キャンプ場に比べると、自転車乗りやライダーのソロキャンプ組も多いのが特徴です。
ソロキャンプをするとなれば、少し寂しい気持ちもあるかもしれませんが、武甲キャンプ場には自転車乗りやライダーの利用者も多いため励みになります。
武甲キャンプ場へはキャンプよりも自転車ツーリングに比重を置いている方が多いようです。武甲温泉もあるため、キャンプ単体で費やす時間は少ないかもしれませんが、サイトは林間タイプで自然を感じられます。
一人でしっぽり過ごすひとときも自転車ツーリングを終えた後ならではの至福の時間になることでしょう。
都内から秩父・武甲キャンプ場までの自転車旅の流れ
ここからは、実際に東京都内から武甲キャンプ場に自転車ツーリングをしたときの流れを紹介します。
自転車キャンプツーリング1日目
都内から武甲キャンプ場へ95km走ります。
秩父に抜けるルートは3つくらいありますが、この日は都内の新青梅街道から所沢、入間を通り、飯能エリアの70号→53号→299号という経路で武甲キャンプに行きました。7~8時間が走行の目安です。
飯能までは平坦な道のりですが、53号の山伏峠は標高606mあり、苦戦しました。峠の下りは最高に気持ち良いので、峠のてっぺんまでは食いしばって頑張りましょう!
4:00 自宅発
12:00 武甲キャンプ場・受付
13:00 買い出し(ウニクス秩父)
14:00 設営
15:00 キャンプ昼飯
16:00 武甲温泉
18:30 焚き火
19:00 キャンプ夜飯
22:30 就寝
自転車キャンプツーリング2日目
帰りも行きと同じく都内まで95km走りました。序盤に山伏峠を通りますが、そこまでクリアできれば問題なしです。帰りの方が行きよりも楽です。5~6時間の走行が目安です。安全運転で帰りましょう。
6:00 起床
7:00 キャンプ朝飯
8:30 撤収
10:30 武甲温泉
13:00 武甲温泉でサ飯
14:00 出発
20:00 自宅着
秩父までの自転車ツーリングのポイント・注意点
都内から秩父までの自転車ツーリングで感じたポイントや注意点をまとめます。
ポイント①行き7~8時間/帰り5~6時間を見積る
難関の山伏峠は、行きの方が急勾配で苦戦します。また、飯能から秩父にかけての景色が圧巻のため、写真撮影する時間を確保するためにも、行きはだいたい7~8時間を見ておくとよいでしょう。帰りは山伏峠を超えれば、下り傾向にあるため、楽に帰ることができます。武甲キャンプ場からまっすぐ帰れば、5~6時間で都内に戻れるでしょう。
ポイント②299号の正丸トンネルのルートは絶対に避ける
秩父に向かうルートのうちに299号経由がありますが、正丸トンネルは絶対に避けましょう。その距離なんと1,918mです。トンネルを通るだけで自転車からすると恐怖ですが、約2.0mのトンネルは危険です。避けましょう。
ポイント③飯能・名栗の53号経由か中山道/国道17号 経由で行く
では、都内から秩父方面へはどのルートが良いかというと、飯能・名栗の53号経由か中山道/国道17号経由がおすすめです。
都内のどの地点から行くかにもよりますが、距離の短さでいうと飯能・名栗の53号経由、標高の低さでいうと中山道/国道17号経由のイメージです。
個人的には、飯能・名栗の53号経由の方が森林浴ライドを楽しむことができるため、おすすめします。
ポイント④飯能・名栗の53号経由で行く場合は、標高606mの山伏峠
飯能と秩父を結ぶ伊豆ヶ岳に位置する峠で、峠好きなサイクリストに人気のスポットです。峠に入る前に、峠入り口付近でトイレ休憩と飲み物を補給しておきましょう。山伏峠さえクリアすれば、武甲キャンプ場までは流しで行くことができます。
ポイント⑤バックパックは背負わないスタイルが望ましい
飯能・名栗の53号経由で行く場合、峠を超える必要があるため、バックパックは背負わない方が望ましいです。普段の自転車キャンプからバックパックを使っていなければ問題ないですが、やはり身体に負担がかかるため、できるだけ身軽な状態で臨みましょう。
武甲キャンプ場の基本情報
最後に、武甲キャンプ場の基本情報です。
公式HP | http://www.buko-camp.com/ |
住所 | 埼玉県秩父横瀬町大字横瀬4627-2 |
地図 | |
営業期間 | 4月中旬より10月下旬まで(冬季閉鎖) |
電話 | 0494-23-8229/受付8:00~20:00 |
web予約 | 可 ※後日メールで返答あり ※Webの場合、予約時点で確定ではないため注意 ご予約はこちら - 武甲キャンプ場 ご予約はこちら 当キャンプ場をご利用ご希望の場合は、下記よりご予約・お問い合わせください。 ご予約はこちらから |
料金 | 区画サイト:ソロキャンプ(一泊)2,000円(1名) |
チェックイン | 11時 |
チェックアウト | 11時 |
サイトレイアウト | 区画サイト(60サイト) |
ロケーションタイプ | 川・森・林間 |
サイト地面 | 芝・土 |
高規格 | ◎ |
設備 | 管理棟、売店、オートキャンプサイト、自転車乗り入れ可、炊事場、温泉施設(隣接) |
薪・炭 | 購入可(薪600円/炭700円) |
ゴミ | 可 |
周辺施設 | ■スーパー・コンビニ ウニクス秩父(2.0km) ■温泉 武甲温泉(平日700円・土日900円/キャンプ場隣) |
距離・標高 | ■距離 東京都品川駅から約100km。 ■標高 606m。名栗~秩父にかけて峠あり。(山伏峠:標高606m) |
経路 | 東京都内(品川駅)→飯能70号→名栗53号→横瀬299号→武甲キャンプ場 |
武甲キャンプ場のおすすめポイント!
- キャンプ場に温泉が隣接
- 自転車→キャンプ→サウナを満喫できる
- ツーリング・ソロキャンプ組にも人気
- 川と森のロケーションで林間サイト
- ソロキャンプ2,000円でコスパが良い
- 道中のサイクリングで森林浴ライドを楽しめる
まとめ
武甲キャンプ場は自転車キャンプに大変おすすめです。
・自転車×キャンプ×サウナを満喫したい
・飯能~名栗方面からの森林浴ライドを楽しみたい
・ヒルクライムありの自転車ツーリングがしたい
・ソロキャンプをしてみたい
・キャンプ場代はなるべく安く済ませたい
そんな方々には絶対に行ってほしい、大絶賛のキャンプ場です。
ぜひ参考にしてみてください。
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