自転車キャンプの持ち物はなるべく減らしたいところですが、一度は自転車キャンプでタープを使おうか考えたこともあるかと思います。初心者の方なら、そもそも自転車キャンプでタープは必要?テントがあればタープはいらない?タープを選ぶとしたら?など、気になるところでしょう。
今回は、これから自転車キャンプを始めようとしている方やテントは持っているけどタープはまだ買っていない方に向けて、自転車キャンプでタープを持っていくシーンやおすすめのタープを紹介します。
タープを持っていくメリット・デメリット
タープとは、キャンプ中の日差し・雨を防ぐための屋根のことです。寝床のテントがあれば、タープがなくてもキャンプはできます。ですが、タープは居住空間としての役割があるため、快適性を担保するために重要な道具です。
タープは極論なくてもキャンプはできますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット①日除け、雨除けができる
タープの最大のメリットは、日差しや雨から身を守ることです。タープがないと野ざらし状態で過ごす羽目になります。日差しが強いとそれだけで体力を消耗したり、天候に左右されて突然雨が降ったときにはテントの中だけで行動せざるを得ません。
メリット②快適に過ごすことができる
タープはテントスペースとは別の居住空間を作ります。キャンプでやることは主に食事、焚き火、睡眠かと思いますが、タープがなければ、食事や焚き火をしている最中、屋根がない空間で過ごすことになります。テントとは別の屋根があれば、食事や焚き火でのプライベートな空間を確保できます。
自転車キャンプを快適に過ごしたい場合は、タープはあった方がいいでしょう。
一方でタープが難点になることもあります。
デメリット①設営・撤収作業が面倒
タープはテントと同じように設営・撤収作業が必要です。自転車ツーリングで体力を消耗した後はできるだけゆっくりしたいものです。キャンプ場に着いたらテントとタープを設営して、帰りも綺麗に畳んでバイクパッキングして…と考えると、少し気が億劫になるかもしれません。
デメリット②ソロだと設営するのが大変
テントの場合はドームテントやワンポールテントのように、ソロでも簡単に設営・撤収できるものもありますが、タープはそういうわけにもいきません。タープはテントとのバランスや張るレイアウトを考慮する必要があるため、綺麗に設営するための労力がかかります。
デメリット③荷物が増える
タープは屋根となる布の他にもポールやペグが必要です。となると、その分、荷物がかさみます。タープがあればキャンプの快適性は増す一方で、自転車ツーリング時に身体に負担がかかります。
タープはメリットもありますが、自転車キャンプでは身体の負担を考えると、デメリットの方が大きくなってしまうかもしれません。
自転車キャンプでタープを装備するケース
前提として、ソロキャンプの場合、前室が広いテントであれば不要です。では、どのようなシーンでタープを装備すると良いのでしょうか。基本的にソロキャンプでタープを用意する場合と同じ考え方ですが、持っていくテントやキャンプスタイル次第で判断するのが良いでしょう。
ケース①テントの前室がないorテントが狭い場合
テントに広めの前室があればタープは不要ですが、すべてのテントに前室があるわけではありません。前室がないテントやテント自体が狭い場合、軽量・コンパクトではありますが、快適さは少し落ちます。日差しが強い日や雨が降った場合は特に苦労するため、持っていくテントで判断しましょう。
↑ワンポールテントの例
ワンポールテントであれば比較的、前室が広いため、タープがなくてもある程度快適に過ごすことができます。ドームテントは前室があってもスペースが狭いため、余裕をもつためにタープは装備した方が良いでしょう。
ケース②快適なキャンプを過ごしたい場合
当日のキャンプテーマが「ゆったり過ごしたい」であれば、タープは最適です。自転車キャンプの場合、荷物は極力最小限におさえたいところですが、少し余裕がある場合は、タープのあるキャンプを過ごしてみるのも良いでしょう。
ケース③ソロではなく、2人でテント泊をする場合
ソロキャンプならテントの前室をタープ代わりにすることができます。ただ、2人でテント泊をする場合はスペース的に難しいため、タープは必須です。2人であれば、持っていくキャンプ道具を分担ができるため、ソロのときよりもタープを装備しやすくなります。
ケース④テントを持たず、タープ泊をする場合
自転車ソロキャンプならキャンプ道具を最小限に押さえたタープ泊を考えている方もいるかもしれません。テントを持っていかない代わりに、タープで宿泊することもできるため、新たな挑戦をしてみるのも良いでしょう。ただし、タープ泊の場合は、テントと違って密閉できないため、寒さが増します。季節的に夏が無難ですが、虫除けには注意しましょう。
自転車キャンプで使うなら軽量・コンパクト!おすすめタープ6選
おすすめ①Mont-bell(モンベル)│ミニタープHX
おすすめ②Snow Peak(スノーピーク)│ライトタープ ペンタ シールド
おすすめ③CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)レクタタープ
おすすめ④DD Hammmocks(DDハンモック) │DDタープ 3×3
おすすめ⑤tent-Mark DESIGNS(デンマクデザイン)│ムササビウイング 13ft.TC “焚き火”version
テンマクデザイン│ムササビウイング13ft.TC “焚き火”version
おすすめ⑥DOD(ディーオーディー) │ビートルタープ
タープの注意点!サイズはフロントバッグに収まる大きさで
自転車キャンプでタープを持っていく場合は、持ち運びに注意しましょう。バイクパッキングであれば、タープを自転車に取り付ける場所は、フロントバッグがおすすめです。タープがフロントバッグに収まるサイズ感であれば、サドルバッグや他のパッキングにゆとりができます。
横幅の目安は長くても40cm未満が望ましいでしょう。クロスバイクのようなハンドルが一直線の形状であれば、横幅40cmでも収納できるかもしれませんが、ロードバイクの場合、ハンドルが特殊なため、40cmだと収納しづらくなります。そのため、ロードバイクにタープを取り付ける場合は、タープの横幅に注意するようにしましょう。35cm未満がベストです。
僕はロードバイクでDODのビートルタープを使用しており、タープの横幅が36cmでギリギリのサイズ感です。事前に自身の自転車に取り付ける場所の許容サイズを確認して、なるべく横幅が短い、コンパクトなタープを選ぶと良いです。