トライアスロンに初めて挑戦する方は、道具の選び方で悩むことも多いのではないでしょうか。
ウェットスーツの選び方もまさにその一つです。
「袖はあったほうがいいの?」
「袖はないほうがいいの?」
「ウェットスーツのおすすめのメーカーは?」
など。
この記事では、トライアスロン初心者向けにウェットスーツの種類や選び方のポイントをご紹介します。
記事の最後にトライアスロン用ウェットスーツのおすすめのメーカーも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ウェットスーツの種類はフルスーツとロングジョン
ウェットスーツには大きくわけて2つの種類があります。
見た目的には単純に袖があるかないかの違いですが、
フルスーツとロングジョンの特徴や選ぶポイントを理解しておくことが重要です。
水の抵抗が軽減するため、浮力が増す。保温性◎
→スピード重視の人向け。
袖周りの自由度が高いため、腕を回しやすい。水温が高い場合◎
→動きやすさを重視する人向け。
そもそもなぜウェットスーツを着るのか
では、そもそもなぜウェットスーツを着るのでしょうか。
ウェットスーツはトライアスロンの1種目「スイム」での着用が義務付けられています。
サーフィンやダイビングで使用するウェットスーツではなく、トライアスロン用のウェットスーツがあります。
ウェットスーツを選ぶときに、「価格が安いからといって安易に購入したら実はサーフィン用だった」なんてことも。
大会によってはウェットスーツの種類が決められている場合もあるため、大会情報を入念に確認して選ぶようにしましょう。
例)ウェットスーツの厚さは5mm以下
ウェットスーツの3つの効果
また、ウェットスーツには3つの効果があります。
保温
競技中は、水温の低さから体温を低下させないように維持しておくことも重要です。
ウェットスーツが身体にフィットしていれば、保温効果により身体が温められるので寒さを感じにくくなります。
浮力
ウェットスーツを着用していれば、脱力した状態でも溺れることなくプカプカ浮くことができます。そのため、ウェットスーツで泳いでみると普段プールで泳ぐときの感覚とは違い、「意外と楽かも」と思えるようになります。ぜひウェットスーツを着てその違い体感してみてください。
抵抗軽減
ウェットスーツの素材は表面が肌よりも滑らかな作りでできており、水中での抵抗を軽減します。また、ウェットスーツを着ることにより、泳ぐときの姿勢をきれいに保つことができるため、水の抵抗が減り少ない力でも楽に泳ぐことができます。
以上のことから、ウェットスーツは泳ぐときの安全性の確保とパフォーマンスを向上させるために、着用する義務があるということを頭に入れておきましょう。
ウェットスーツを選ぶポイントは2つ
では、実際にウェットスーツを選ぶときは、どのような視点で選べばよいのでしょうか。
ポイントは2つあります。
動きやすいかどうか
トライアスロンのスイムではクロールで泳ぐことが前提です。
クロールは腕を回し続けながら泳ぐため、動きやすさは極めて重要です。
また、腕だけでなく、息継ぎのときにも首を動かします。
このときに、自分の動きに合っていないウェットスーツだと、腕が回しづらい上に、首も擦れてしまって首筋が擦り剥けることもあります。
海水はプールと違って塩水なのでかなり痛みが生じます。そうなるとレースに集中できず、ストレスも感じる要因にもなりかねません。
着脱しやすいかどうか
トライアスロンはスイムの後にバイクに移ります。
スイムからバイクへ移行するタイミングのことをトランジションといい、このトランジションでの脱ぎやすさがタイムに影響します。
そのため、ウェットスーツが脱ぎやすいかどうかの確認と本番前に着脱の練習をしておく必要があります。
せっかく速く泳げたとしてもウェットスーツを脱ぐ時間がかかってはもったいないです。
また、サイズやフィット感はメーカーごとに差がでるので注意が必要です。
例)エントリーモデルでおすすめのdhbのサイズガイド
dhbの販売元であるwiggle(ウィグル)の公式サイトでは、ウェットスーツの選び方ガイドもあるのでぜひ参考にしてみてください。
次に、フルスーツとロングジョンのメリットとデメリットをご紹介します。
フルスーツのメリットとデメリット
フルスーツは、主に浮力や水の抵抗を軽減してスピード重視する方向けです。
<メリット>
- 保温性に優れている
- 浮力が増す
- 水の抵抗が軽減される(=スピードが増す)
<デメリット>
- 腕と肩に負担がかかる
- 夏場に向かない
ロングジョンのメリットとデメリット
ロングジョンは、主に脱ぎやすさや泳ぎやすさなど動きを重視したエントリー向けです。
<メリット>
- 着脱しやすい
- 腕を回しやすい(=肩周りの負担がない)
- 夏場に向いている
<デメリット>
- 浮力が劣る
- 水温が低いと不向き
トライアスロンを本格的にやっているアスリートは浮力を上げ水の抵抗を減らすために、フルスーツを着るケースが多いようです。
ただ一方、初めてトライアスロンに挑戦する方でスイムに苦手意識がある場合は、着脱のしやすさや動きやすさがポイントになるため、初めのうちはロングジョンを選ぶと良いでしょう。
ウェットスーツのおすすめのメーカー6選
ウェットスーツの価格は1万円~3万円前後するため、メーカー選びもポイントです。
王道のメーカーを重視して選ぶのか、価格重視で選ぶのか、人それぞれだと思います。
ここでは初心者の方でも選びやすいエントリーモデルを紹介します。
<トライアスロン用ウェットスーツおすすめのメーカー>
- 2XU(ツータイムズユー)
- HUUB(フーブ)
- dhb(ディーエイチビー)
- TYR(ティア)
- ZOOT(ズート)
- Orca(オルカ)
さまざまなメーカーがありますが、選び方のポイントとして
王道のメーカーを重視して選ぶ場合
→2XU(ツータイムズユー)
▼2XU(ツータイムズユー)のウェットスーツを見る
価格重視で選ぶ場合
→dhb(ディーエイチビー)
がおすすめです。
私が初めてトライアスロンに挑戦したときに着用したメーカーは、dhbです。
価格重視で選びましたが、フィット感もよく、コスパ抜群のエントリーモデルとしておすすめです。
コード付きのファスナーもあり、トランジションのタイムを短縮できる機能も提供されています。
サイズは、171cm/60kgで「S」サイズを選びました。
初めて着用したときにはきつく感じるかもしれませんが、実際に着て泳ぐことで身体に馴染み、程よいフィット感が生まれます。
サイズ選びの際は、体重を目安にして選ぶと良いでしょう。
価格は、定価で15,000円ですが、20%オフで12,000円、さらに初回限定購入セールの1,500円オフで10,499円で購入しました。
英国から配送されるため送料は1,200円で若干かかりますが、トータル11,699円で購入できます。
コスパも良いため、これからトライアスロンを始めようとされている方のエントリーモデルとして一着持っておいて損はないです。
まとめ
トライアスロンに初めて挑戦する方は、以下のポイントを参考にウェットスーツを選んでみてください。
<袖ありか袖なしか>
- スピード重視の場合
→フルスーツ
- 泳ぎやすさ重視の場合
→ロングジョン
<メーカー>
- 王道のメーカーを重視して選ぶ場合
→2XU(ツータイムズユー)
- 価格重視で選ぶ場合
→dhb(ディーエイチビー)
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