自転車旅やキャンプツーリングで欠かせないバイクパッキング。荷物をどうやって収納すればいいのか、そもそも自転車ソロキャンプで必要な道具は何か、気になる方もいるかと思います。
バイクパッキングには、自転車にキャリアをつけて積載したり、キャリアを装着せずにバッグを自転車に取り付ける方法などさまざま。
その中でも特に初心者でも手を出しやすいのは、バックパックを背負うスタイル。ただし、バックパックのみでキャンプ道具をおさめることは難しく、他にも必要なバッグがいくつかあります。
この記事では、自転車旅やキャンプツーリング初心者の方向けに、ロードバイクでバックパックを背負ったツーリング方法やおすすめのバックパック、その他に必要なキャンプ道具一式を紹介します。
▽先におすすめのバックパックを知りたい方は
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キャンプツーリング初心者のバイクパッキングは大容量”バックパック”がおすすめ
バックパックは、自転車キャンプ初心者でも気軽に始められるツーリング方法としておすすめです。
そもそもバイクパッキングとは?
バイクパッキングとは、自転車にバッグを装着してキャンプ道具を収納することができるツーリング方法のことです。
キャンプ道具を積載するためのキャリアを使用せずに、専用のバッグだけでツーリングできるため、走行性を損なわないことがポイントです。
バックパックならキャンプツーリング初心者でも始めやすい
バイクパッキングには必要なバッグがいくつかあり、費用がかさみます。そのため、30L~45L程度のバックパックが一つあると便利です。
特にキャンプツーリングが初めての場合、キャリアやパニアバッグなどの取り付け作業もあることから、キャリア装着を必要としない、バッグパックスタイルが気軽に始めやすいバイクパッキング方法といえます。
バックパックだけでは収まらない?バイクパッキングで必要なバッグ
バックパックだけで荷物を収められるのは、上級者レベルでしょう。自転車キャンプでは、バックパックの他に3つのバッグがあると便利です。
- サドルバッグ
- フロントバッグ
- フレームバッグ
3つとも揃えば収納できる容量は増えますが、荷物の量から必要なバックを選定すると良いでしょう。
サドルバッグ>フロントバッグ>フレームバッグの順に容量が大きいため、最低限、サドルバッグとフロントバッグは装備することをおすすめします。
➾自転車キャンプでおすすめのサドルバッグ
TOPEAK(トピーク)│バックローダー 10L
➾自転車キャンプでおすすめのフロントバッグ
TOPEAK(トピーク)│フロントローダー ハンドルバー バッグ 8L
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自転車キャンプでバックパックを選ぶメリット・デメリット
バックパックは初心者におすすめしたいバイクパッキングスタイルですが、メリット・デメリットがあります。
メリット:気軽・コスパ抜群
メリットは、自転車キャンプ初心者でも気軽に始められる上に、自転車キャンプ以外でのバックパックの活用シーンが幅広く、コスパが良いところです。
- 大容量の収納が可能
- ポケットが多く、荷物の取り出しが容易
- 外付けができる
- A4サイズの焚き火台が入る
- 自転車キャンプ以外のシーンでも大活躍
メリット①大容量の収納が可能
一つのバッグに荷物をまとめることができるため、サドルバッグやフロントバッグなどのバッグ類は最小限に済みます。
ツーリングの駐輪時に自転車から離れる場合も、バックパックを背負ったまま移動できるため、大事な荷物はバックパックにまとめて収納することができます。
メリット②ポケットが多く、荷物の取り出しが容易
バックパックは他のバック類と比べて、ポケットの数が多いです。サドルバッグやフロントバッグは一度、ロードバイクに装着すると荷物を取り出すことが面倒な仕様になっています。
バックパックであれば、ツーリング時によく使いそうな道具はメインの収納スペースではなく、ポケットに収納することで、取り出しが比較的容易になります。
メリット③外付けができる
バックパックの外に、キャンプ道具を取り付けることも可能です。
例えば、キャンピングマット。自転車で日本一周するような旅人が持ち運んでいるイメージがありますが、銀マットやウレタンマットの持ち運びはバックパックの外付けが最適です。
参考:
自転車キャンプのマットの選び方は?テント泊でおすすめの軽量マット14選!
メリット④A4サイズの焚き火台が入る
サドルバッグやフロントバッグでは収納が難しいA4サイズの焚き火台も、バックパックであれば余裕で収納できます。
例えば、ソロキャンプで人気の焚き火台、ピコグリル398やベルモントの焚き火台などは、収納時にA4サイズで平べったくなるため、バックパックの収納が最適です。
参考:
自転車ソロキャンプの焚き火台ってどうしてる?重さ500g前後の軽量コンパクト焚き火台6選!
メリット⑤自転車キャンプ以外のシーンでも大活躍
バックパックを選ぶメリットは、自転車キャンプのシーンだけではありません。他にも車や電車のキャンプ、旅行や登山でもバックパックは大活躍します。
そのため、バックパック一つ持っておいて損なしの優良道具です。
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デメリット: 身体に負担・ツーリングに悪影響
一方、デメリットはバックパックを背負って自転車走行することにより、身体への負荷がかかることです。
- 体力を消耗しやすい
- 体勢がきつい
- 背中の汗が気になる
デメリット①体力を消耗しやすい
デメリットは、やはり重い荷物を背負ったまま自転車走行することでしょう。
特に上り坂は非常にきつく、体力を消耗します。次の日のことも考えると片道100km以上を超えるロングライドは避けた方が良いかもしれません。
デメリット②体勢がきつい
ロードバイクの特徴はスピードを出すために体全体が前傾姿勢になることです。バックパックを背負うと負荷がかかり、前傾姿勢を保つことがきつくなります。
また、ヘルメットを装着していると背負っているバックパックの上部にヘルメットが当たるため、体を起こすことも難しいです。
そうすると常に前傾姿勢をキープしなければいけないため、体勢がきつくなります。
デメリット③背中の汗が気になる
バックパックに限らずリュックであっても背中に密着することから、汗が気になります。特に夏場のバックパックは驚異です。
このようにバックパックには、デメリットもつきものですが、バックパックで自転車キャンプに行くことができないわけではありません。
また、最初はバックパックで自転車キャンプの経験値を積み、いずれはバックパックを卒業することも視野に入れると良いかもしれません。
次にバックパックの選び方を紹介します。
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何リットル必要?自転車キャンプのバックパックの選び方
バックパックを選ぶときは、3つの点を意識すると良いでしょう。
- 容量は30L~45Lが目安
- 防水カバーがあるか
- 外付けできるか
選び方①容量は30L~45Lが目安
バックパックの容量は、30L~45Lを目安にすると良いでしょう。自転車キャンプを始めた当初、バイクパッキングに必要な道具を最小限に抑えたかったため、僕は3つのバッグで自転車キャンプをしました。
- バックパック:45L
- サドルバッグ:15L
- フロントバッグ:10L
当日はソロキャンプでツーリングしましたが、合計70Lがちょうど良い容量でした。
45Lのバックパックを背負い、15Lのサドルバッグと10Lのフロントバッグをロードバイクに装着するスタイルです。
選び方②防水カバーがあるか
自転車旅に雨はつきものです。突然の降雨でも荷物を守れるよう、防水カバー付きのバックパックがおすすめです。
バックパックに覆いかぶせるだけで雨の侵入を防ぐことができるため、常備しておくと良いでしょう。
バックパックに防水カバーが付いていない場合でも、別売りで販売されているため、バックパックのサイズに合った防水カバーを調達しましょう。
選び方③外付けできるか
大半のバックパックは外付けができる仕様です。外付けとは、バックパックの内部ではなく、外側にキャンプ道具を括り付けることができることを指します。
例えば、サイズの大きい銀マットやウレタンマット、収納時にかさばるコップなどをバックパックの外側に取り付けるイメージです。
では次に、おすすめのバックパックを紹介します。
自転車キャンプでおすすめのバックパック5選
それでは、自転車キャンプでおすすめのバックパックを紹介します。
- ザ・ノース・フェイス/テルス・45L
- マウンテントリップ/40L
- ドイター/ACTライ・35+10 SL
- ミステリーランチ/クーリー・40L
- オスプレー/タロン・44L
ザ・ノース・フェイス│テルス・45L
ブラックのシンプルなデザインが人気のノースフェイス「テルス」。見た目がかっこよく、自転車キャンプ以外の普段使いでも大活躍します。また、機能性にも優れており、かなり使いやすいです。
- 思っている以上に大きい雨蓋
- 両サイドにはテーブル、チェアも入る収納性抜群のポケット
- ヒップハーネスに小さな小物類が入るポケット
- レインカバーは外ポケットに内蔵
など、おすすめポイントが盛りだくさん。
大きさの割にLサイズで1.56kgで軽量のため、初心者でも扱いやすいバックパックの王道です。
マウンテントリップ│40L
おしゃれな登山リュックが特徴の「マウンテントリップ」。大容量の40Lでありながら、重さ0.93kgと軽量なバックパックです。人間工学に基づいたデザインで、自転車ツーリング時の身体への負担を軽減することができます。荷重の分散が設計されていたり、通気性に優れたメッシュ生地で背負い心地の快適さを保ってくれます。カラーバリエーションが豊富なバックパックを探している方におすすめです。
ドイター│エアコンタクト ライト 35+10 SL
サイクリストに人気のドイツのザックメーカー「ドイター」。快適さを追求し、高品質なバックパックを提供しています。特に、背面長が特徴的で、他のバックパックにはない独自性が売りです。背中はメッシュ構造で、身体にもフィットするため、走行性を損なわずにツーリングできます。
➾ドイター│エアコンタクト ライト 35+10 SLの詳細を見る
ミステリーランチ│クーリー・40L
機能性・背負い心地・品質・耐久性にこだわり抜いたメーカー「ミステリーランチ」。タウンユースでも人気のバックで、さまざまなシーンで重宝されます。バックパックの中心にジッパーがある3ジップデザインが特徴で、荷物の取り出しやすさ、パッキングのしやすさがおすすめポイントです。
オスプレー│タロン・44L
高性能登山用パックを製造するメーカー「オスプレー」。「タロン44」は、日帰りハイキングや小屋泊りの山行、数日間の軽量旅行などに最適な軽量テクニカルパックです。重量1.1kgの軽さで自転車キャンプのようなアクティブなシーンにも最適です。
自転車ソロキャンプに必要な道具と軽量化の目安
自転車ソロキャンプでは、最小限の道具で一人キャンプを楽しめることが醍醐味です。必要なキャンプ道具一式と軽量化のための重量目安を紹介します。※あくまでも目安
- テント・ペグ:1.0kg~2.0kg
- 寝袋(シュラフ):500g前後
- チェア:500g前後
- インナーマット:200g~400g
- ランタン:200g前後
- テーブル:700g以下
- クッカー:500g前後
- バーナー/ガス:500g前後
- 焚き火台・グリル:500g前後
- その他(ウェア・モバイルバッテリー・歯ブラシなど):1.0kg以下
自転車キャンプの持ち物については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
参考:
自転車キャンプで必要な持ち物は?初心者が用意すべき装備リスト
バックパックを背負う場合は標高に注意!おすすめのキャンプ場【関東】
最後に、バックパックを背負う自転車キャンプでおすすめのキャンプ場を紹介します。バックパックの場合、標高の高いキャンプ場はなるべく避けて、平坦な道で行くことができるキャンプ場を選ぶようにしましょう。
キャンプ場の標高目安は、200m以下です。
参考:
東京都内から行ける!自転車キャンプでおすすめのキャンプ場11選!
標高65m:上大島キャンプ場(神奈川県/相模原市)
公式HP | http://www.oshima-sagami.com/ |
住所 | 神奈川県相模原市緑区大島3657 |
地図 | |
標高 | 65m |
距離 | 品川駅から約50km |
参考:
【上大島キャンプ場】自転車キャンプデビューにおすすめ!コスパ最強のキャンプ場
標高200m:CAZUキャンプ場(埼玉県/飯能市)
公式HP | https://www.cazu.jp/index.html |
住所 | 埼玉県飯能市赤沢1072 |
地図 | |
標高 | 200m |
距離 | 品川駅から約60km |
標高20m:フォンテーヌの森(茨城県/つくば市)
公式HP | https://www.fontaine-no-mori.com/ |
住所 | 茨城県つくば市吉瀬1247-1 |
地図 | |
標高 | 20m |
距離 | 品川駅から約70km |
標高36.5m:成田ゆめ牧場ファミリオートキャンプ場(千葉県/成田市)
公式HP | https://www.yumebokujo.com/camp.html |
住所 | 千葉県成田市名木730-3 |
地図 | |
標高 | 36.5m |
距離 | 品川駅から約75.5km |
まとめ
自転車旅・キャンプリーリングでバックパックの購入を検討している方向けに、バックパックのメリット・デメリット、おすすめのバックパックなどを紹介しました。
バックパックは自転車キャンプ初心者でも気軽に始めやすいバイクパッキングスタイルのため、ぜひ最初のキャンプに挑戦してみてはいかがでしょうか。