伊豆半島一周サイクリングは、自転車好きにとって憧れのサイクリングコースではないでしょうか。
伊豆半島は東京都内からのアクセスも良く、人気の観光スポットです。
この記事では、初めて伊豆半島を自転車で一周してみようと思っている方向けに、伊豆半島一周サイクリングの注意点や気をつけておくべきポイントを実体験をもとにご紹介します。
伊豆半島自転車旅の注意点は4つ
伊豆半島は人気のサイクリングスポットですが、過酷なサイクリングコースとしても有名です。
自転車で行くときの注意点は大きく4つあります。
- 自転車旅の計画は入念に立てる
- アップダウンが激しい
- 天候が変わりやすい
- とにかくトンネルが多い&長い
では、順番に説明していきます。
注意点①自転車旅の計画は入念に立てる
伊豆半島だけに限らず、宿泊を伴う自転車旅は事前に計画を立てることが大切です。
さらに細かく4つのチェックポイントを事前に決めておきましょう。
伊豆半島を周るルートを決める
伊豆半島は観光からグルメ、温泉、ヒルクライムなど魅力的なスポットが多岐にわたります。
自転車で一周する場合はどのエリアを周るのか、どのスポットを目指すのか、事前にルートを決めておかないと危険です。宿泊日数を決める上でも重要なポイントになります。
<補足>
伊豆半島のエリアはざっくり4つに分かれています。
<伊豆半島4つのエリア>
- 東伊豆:熱海市、伊東市、東伊豆町、河津町
- 中伊豆:三島市、函南町、伊豆の国市、伊豆市(中伊豆、修善寺、天城湯ヶ島)
- 西伊豆:沼津市、伊豆市(土肥)、西伊豆町、松崎町
- 南伊豆:下田市、南伊豆町
何泊で一周するのか
一日で伊豆半島を自転車で一周するのは極めて危険です。
伊豆半島を周るルートにもよりますが、ぐるっと一周した場合の距離は約220kmほどです。
ロードバイクやクロスバイクで走れる1日の走行距離100kmとした場合、少なくとも2日ないと厳しいです。
そのため、伊豆半島では2泊3日を滞在期間の目安として計画すると良いです。
どこに宿泊するのか
宿泊日数を決めたら、次に「どこに宿泊するか」です。
伊豆半島で行きたいスポットを決めた上で、自転車で行くルートから逆算して宿泊する場所を決めると良いでしょう。
おすすめは、堂ヶ島・下田・伊東・熱海エリアです。
▼堂ヶ島の宿泊施設を見る
僕が伊豆半島で自転車旅をしたときは熱海の伊東園ホテル熱海館に宿泊しました。
熱海駅から徒歩2分でアクセスもよく、温泉・サウナも充実しているので自転車旅に最適なホテルでした。
自転車もホテルの受付でスタッフにお願いして駐輪することもできます。
伊豆半島までどう行くか
肝心の伊豆半島までどうやっていくのかを決めるのも大前提として重要です。
行き方は2通りあります。
- 電車で輪行して行く
- 自宅から自転車で行く
経験上、個人的には電車で輪行して行くことをおすすめします。
僕はクロスバイクで伊豆半島を一周しましたが、かなり過酷な自転車旅となり苦い思い出があります。
ただ、達成感は半端ないので行ってよかったと思ってます!
欲を言えば、もう少し伊豆半島をゆっくり周りたかったので、現地で過ごす時間を増やしたり、体力を温存しておくためにも、電車に自転車を乗せて輪行するのが得策です。
住まいが静岡県や神奈川県、東京都内などであれば、自転車で行くのもありだと思いますが
伊豆半島まで行くのに体力を消耗するので、それなりの覚悟が必要です。
注意点②アップダウンが激しい
富士山を望めるオーシャンビュー、緑豊かな山々に囲まれた峠。
伊豆半島は魅力的なスポットがたくさんありますが、高低差が激しい場所です。
峠の数も多い上に海沿いのルートでもアップダウンが激しいので、伊豆半島は平坦な道の方が少ないと思っておいた方が良いでしょう。
注意点③天候が変わりやすい
静岡県は、比較的温暖な気候に恵まれ過ごしやすい場所ではありますが、ときに大雨・強風・波浪などの激しい気象現象が起きる場合もあります。
特に伊豆半島が顕著のようです。海岸が近く、標高の高い山々も数多くあるので、一時は晴天でも突然の雨には気をつけましょう。
自転車の場合は特にタイヤが滑りやすくなるため、注意が必要です。安全な運転の心がけと雨具を用意しておく良いです。
注意点④とにかくトンネルが多い&長い
伊豆半島の自転車旅で感じたことの一つです。伊豆半島はとにかくトンネルが多くて長い!これでもかっていうほどトンネルだらけの島です。1kmを超えるトンネルもあります。トンネルの数が伊豆半島全域で何箇所あるのか気になるところですが、僕が周ったルートでは少なくとも20箇所はありました。トンネルはかなり走りづらいです。危険な点もあります。
- 道幅が狭い
- 暗い
- 車やバイクの爆音が鳴り響く(心臓に悪い)
トンネルによっては、歩かないと危険なケースもあるので注意しましょう。
伊豆半島自転車旅のポイントは5つ
次に、伊豆半島を自転車で一周するときのポイントをご紹介します。
ポイント①ロードバイクで行くのが得策
クロスバイクでも行けないことはないですが、後悔します。
ロードバイクであればアップダウンにも耐えられます。
ポイント②熱海を起点にスタート
熱海はJR東海道線、JR東海道新幹線の停車駅です。都内からの交通アクセスもよく、新宿からは小田急ロマンスカーも走っており、ゆったり座れます。宿泊施設も充実しているので、輪行で行く場合や前泊して伊豆半島を周るときにおすすめのスタート地点です。また、熱海駅付近には商店街やお食事処もあり、グルメにも困りません。
ポイント③反時計回りで行く
伊豆半島の南にある下田エリアからは、伊東エリアまでを結ぶ伊豆急行が走っています。
伊豆半島の自転車旅は思いのほか過酷です。万が一のことを考えると、途中で挫折したときのために最悪電車に乗るという選択肢も用意しておくと良いです。僕は途中で挫折し、軽トラ(堂ヶ島食堂の店主の車)と伊豆急行を駆使して一周しました。
▲軽トラで峠の頂上まで乗せてもらいました。
▲伊豆急行にも乗りました。
ポイント④輪行用の袋を用意しておく
伊豆急行に乗る際には、自転車を覆いかぶせる袋が必要です。僕は電車に乗ることを想定していなかったので、袋は持っていませんでした。堂ヶ島食堂の店主(命の恩人)からベットシーツをもらい、無事に乗ることができました。
ポイント⑤モバイルバッテリーは最低限2つ用意する
一日中地図を確認したり、伊豆半島の絶景スポットを撮影するので、携帯の電池はすぐ消耗します。伊豆半島のサイクリングに限ったことではないですが、自転車旅を有意義に過ごすためにも、充電周りは万全の状態にしましょう。
僕は自転車旅早々、携帯+モバイルバッテリーの充電がなくなる始末に。西伊豆の堂ヶ島付近にある観光案内所の方(命の恩人)にお願いして携帯を充電させてもらい、なんとか凌げました。
伊豆半島一周サイクリングは過酷な自転車旅でしたが、伊豆半島の方々はとても優しく、救われました。
本当にありがとうございました!
<余談>
自転車旅の1年後、自転車ではなく車で西伊豆に来ました。
西伊豆町観光案内所と堂ヶ島食堂に立ち寄ったところ、自転車旅の出来事を覚えていてくださっていました。
そんな伊豆半島は僕にとって思い出に残る地です。
伊豆半島にはおすすめスポットがたくさんあるので、自転車旅の参考にしてみてください。
まとめ
伊豆半島の自転車旅は危険な点もありますが、事前に計画を立て、注意点を頭に入れておくと楽しい自転車旅になります。ご紹介した注意点やポイントを踏まえて伊豆半島の自転車旅を楽しんでみてください。