自転車旅で一番厄介な「雨」。天候に左右されるのは、自転車旅の唯一の欠点かもしれません。自転車キャンプツーリングの予定がある日は「なんとか晴れてほしい!」と願うばかり。でも、運悪く雨予報…なんてこともあるでしょう。
日帰りの自転車旅ならまだしも、テント泊を予定している自転車キャンプツーリングで、雨は避けたいところですよね。
そもそも、自転車キャンプは雨の日に決行できるのか?気になるところでしょう。
この記事では、雨の日に自転車キャンプツーリングに行くかどうか迷っている方向けに、雨天時の対処法と雨の日対策の装備を紹介します。
自転車キャンプツーリングは雨の日に行けるか?
雨の日に自転車キャンプツーリングに行くべきか否か。安全面から考えると、答えは「No」でしょう。雨の日のキャンプはかろうじてよしとしても、雨の日の自転車ツーリングは体力的にも、精神的にもかなりキツイです。
ただ、雨の日でも自転車キャンプツーリングができないというわけではありません。しかしながら、晴れの日に比べ、視界が悪くなったり、雨で滑りやすくなったり、転倒や事故のリスクが高まる可能性はあります。
雨天決行するかどうかは当日の本人の判断になりますが、キャンプ場まで自転車で行くのであれば、少なくとも下記の条件に当てはまるか、確認しておいた方が良いでしょう。
- キャンプ場までの道中が馴染みのある道か
- キャンプ場までの道中の交通量が少ない道か
- キャンプ場までが山道ではなく平坦な道か
- キャンプ場までの距離が遠すぎないか(~50km未満か)
- キャンプ場のサイト地面は土ではないか(芝・河原か)
- キャンプ場近くに温泉はあるか(もしくはシャワー)
- 次の日は晴れるか
雨の日に自転車キャンプツーリングをするデメリット
雨の日の自転車キャンプは大変なことが盛りだくさん。ただでさえ、雨が降った時のキャンプは大変ですが、自転車ならなおさらです。
雨天決行するかどうか迷っている方は、雨の日に自転車キャンプツーリングに行くことのデメリットを把握した上で、決行するかどうか判断しましょう。
デメリット①自転車旅の雨は危険度が高まる
雨の中の自転車は過酷を強いられます。普段のツーリングと異なり、走行条件が悪く危険性が高まります。
- 雨で滑りやすくなる
- 身体、道具が濡れる
- 視界が悪くなる
- 身体が重くなる
- 走行スピードが遅くなる
デメリット②キャンプの雨は撤収・手入れが面倒
雨の中のキャンプは道具の撤収や帰宅後の手入れが大変です。特に雨除けの役割を果たすテントやタープは、タオルで拭いてから収納する必要があるため、片付けの時間もかかります。
- 雨でキャンプ道具が濡れる・汚れる
- テント・タープを乾かすことができない
- 収納しづらく片付けの時間もかかる
当日は雨でも、せめて次の日が快晴の場合に行くことをおすすめします。
自転車キャンプツーリングの日が雨予報だった場合の対処法
自転車キャンプツーリングで雨が降ったとしても、デメリットを承知の上で、なんとかして行きたい!と思う方もいるでしょう。
ただし、土砂降りや台風の場合は、さすがに危険なので止めた方がいいです。
ここでは、小雨か土砂降りとまではいかないくらいの雨の場合に、自転車キャンプツーリングを決行するときの対処法を紹介します。
対処法①タープは極力持っていく
自転車キャンプでは、荷物を減らすためにタープは持っていかずに、テントの前室で過ごす方も多いかと思います。
雨が降っていなければ問題なく過ごすことができますが、雨の場合、雨除けできるものがテントのみになってしまうため、キャンプの快適さに影響するかもしれません。
タープを屋根代わりにして、過ごしやすさは保つようにしましょう。
➾参考:
自転車キャンプにタープは必要?活用シーンとおすすめタープを紹介!
対処法②雨量が少ない時間帯に出発する
今後の天気予報の動向は必ず確認して、雨量が弱くなる時間帯に出発しましょう。雨量の見通しがついていれば、気持ち的にも楽になります。
対処法③建物に一時避難する
走行中に突如雨が降ってきた場合は建物の中に一時避難。雨天時のツーリングは思いの外、体力を消耗するものです。少し様子を見て雨量が弱くなるタイミングで再出発しましょう。
対処法④防水のレインウェアを着る
雨の中を自転車で走行する場合、身体を濡らさないように防水のレインウェアを着用しましょう。使い捨てであればダイソーのカッパのような安いものでもありですが、快適性や防水性に欠けるため、防水のレインウェアが望ましいです。
対処法⑤防水のバイクパッキングで行く
バイクパッキングは防水性のものを選んでおくと雨の日でも安心です。もしくはレインカバーを用意して覆いかぶせるよう準備しておきましょう。
➾参考:
バックパックで自転車ソロキャンプ!バイクパッキングに必要な道具と軽量化の目安
対処法⑥1人ではなく2人で行く
悪天候により万が一トラブルが起きた場合のために、1人ではなく2人で行くと心強いです。雨の中の走行は気分も下がるため、1人で行くよりか気持ち的にも余裕を持てます。
対処法⑦自転車を諦めて車or電車で行く
自転車キャンプではなくなりますが、自転車で行くことは諦めるのも手です。そのためにも、車・電車でも行くことができるキャンプ場が理想です。
➾参考:
東京都内から行ける!自転車キャンプでおすすめのキャンプ場11選!
自転車旅に雨はつきもの!雨の日対策のおすすめ装備
自転車旅はどうしても雨はつきものです。ここでは雨の日に自転車旅に行く際の対策グッズを紹介します。
おすすめ装備①防水レインウェア
自転車に乗っていてもなるべく動きやすいように、上下がわかれているセパレートタイプのレインウェアがおすすめです。
防水のレインウェアは、自転車メーカーや登山メーカーだけでなく、アウトドアメーカーのワークマンのようなコスパの良い商品もあります。
自転車メーカーのレインウェア:例)パールイズミ
- コンパクトで持ち運びやすい
- 自転車走行用に作られているため、着用しやすい
登山メーカーのレインウェア:例)モンベル
- 透湿性が高い素材でつくられているため、蒸れにくい
- 防水性が高く、本降り雨にも対応できる
アウトドアメーカーのレインウェア:例)ワークマン
- 低価格&高品質でコスパが良い
- 防水性、透湿性、伸縮性を兼ね備えている
おすすめ装備②防水バックパック
バックパックも濡らしてはいけない重要なアイテムです。防水のバックパックには、防水と完全防水の2種類があります。
- 防水:水の侵入を防ぐ効果があり、生地の内側まで水を通さない
- 完全防水:生地の隙間から水が完全に入り込まないように、防水処理が施されている
自転車キャンプで雨が降っている場合は、完全防水のバックパックがおすすめです。
オルトリーブ│メッセンジャーバッグ・39L
ノースフェウィス│テルス45
おすすめ装備③防水サイドバッグ or パニアバッグ
バックパックと同様、走行中の雨の侵入を防ぐために、極力、完全防水の防水バッグを使うと良いでしょう。
オルトリーブ│サイドバッグ 40L
トピーク│パニア ドライバッグ20L
ロックブロス│パニアバッグ30L
おすすめ装備④防水スタッフバッグ
スタッフバッグとは、荷物を小分けにできる袋のことです。貴重品やカメラなど濡らしてはいけない荷物はスタッフバッグに入れておくと安心です。
イスカ│スタッフバッグキット
シートゥサミット│ウルトラSIL ナノ ドライサック 2L
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おすすめ装備⑤吸水速乾タオル
走行中の雨に限らず、自転車旅でのタオルは必須です。顔や手、バッグなど、雨で濡れたところはいつでも拭けるように常備しておきましょう。
モンベル│吸汗速乾タオル
ミズノ│吸汗速乾タオル
おすすめ装備⑥防水シューズカバー・代用シューズ
雨天時にやっかいなのが、靴の中が濡れること。一度濡れてしまうと乾くまでに時間がかかるため、不快感が増してしまいます。
GORE-TEXのような完全防水タイプのシューズもおすすめですが、防水のシューズカバーを備えるというのも手です。
パールイズミ│レインシューズカバー
ロックブロス│レインシューズカバー
おすすめ装備⑦ビニール袋・ビニールシート
雨の日のキャンプに意外と活躍するのが、ビニール袋とビニールシート。キャンプ場に着いたら屋根代わりのタープを張るかと思いますが、地面が土だった場合、泥で汚れてしまいます。
そんなときにビニール袋やビニールシートがあれば、その上に荷物を置いて一時避難することができるため、雨の日キャンプに必須の持ち物と言えるでしょう。
まとめ
自転車キャンプツーリングの日が雨予報だった場合は、極力行くことはおすすめしません。
キャンプ場に滞在中の雨は問題ないですが、少なくとも自転車で走行する時間帯は雨が降っていない or 小雨であることを条件に判断すると良いでしょう。
万が一、雨天時でも自転車でキャンプツーリングに行く場合は、雨の日対策の装備を参考にして、雨の影響を最小限に抑えた自転車旅を過ごしてみてください。